大幅減額!債務整理で400万円の借金が100万円弱に!
私が45歳だった当事に実体験した、借金と債務整理についての体験談です。当事、私はとある企業で総合職のOLとして働いていました。勤続年数が長かったので女性ながらもそれなりの年収を得ていたのですが、不景気のあおりを受けてリストラされることになったんです。おまけに、退職金も一切出してもらえず、結果として、手元に残ったのは、わずかな貯金だけになってしまったんです。
数年前に夫とも離婚しており、小学生の女の子二人を私の手で育てなくてはいけません。とりあえず、退職してからの半年間に限っては、失業保険からある程度の金額を受け取ることができたので生活費に当てることはできたんですが、それまで住んでいたマンションを引っ越して家賃の安い団地に移ったりと、さまざまな面でいくつかの費用もかかってしまい、結局、手元にはわずかなお金だけが残るという形になってしまいました。
その後、新しい就職もなかなかままならず、1ヶ月ほどは就職活動だけに専念した時期もありましたが、結局、将来のことも考えた結果、安定した収入と雇用を得るために看護師の免許を取得することを決意しました。
そして、パート勤務と並行する形で看護系の専門学校に通うことになったのですが、当座の生活費や家賃、学費などが一切足りなかったこともあり、その場をしのぐ意味で消費者金融を通じて取り急ぎの生活費として100万円の金額を借りました。ただし、これが、後に続く私の借金生活と、それに関連した債務整理に関する体験談のきっかけになるものでした。
子供たちのための借金
私が借金をしたのは、当時、CMなどでも盛んに宣伝され名前だけは見知っていた消費者金融大手の武富士とアイフルの2社でした。武富士からは限度額の50万円を、アイフルからも同じく限度額にあたる50万円を借りていました。
正直、普通の金利のローンで借りられたら良かったのですが、失業中ということもあって貸してもらうことができず、泣く泣く消費者金融を選んでしまいましたが、心の中では後悔の連続でした。借金は、それまでにも何度か経験したことがあったのですが、その当時は私に安定した収入も合ったので、それほど悪いイメージはなかったんです。
ただ、今回に限っては、すでに私が無職状態に近い状況にあったことや、借り入れた金額が多いこと、金利がとても高いところで大金を借りてしまったことなど、借金に対して本当にいいイメージはもてない状況ばかりだったんです。ただ、借金する段階では、とにかく子供たちのためにも生活費を充てなくてはいけなかったので、何も考えずただ借りることだけで気持ちがいっぱいでした。
借金によって通常の生活もままならず、返済のめども立たない毎日に
看護学校での資格取得に向けての生活と並行する形で、自宅からすぐ近くにあるあるスーパーのレジ勤務としてパート採用されたので毎日、時間を見つけては8時間フルタイムで働いていました。ただ、それでも収入に換算すると、月あたり20万円もらえれば御の字といった形で、以前の状況と比べると圧倒的に収入が少ない状況には変わりません。
加えて、上の子供が中学に進学することになり、積立金や教材費などいろいろな形で支払うお金が増えてしまったこともあり、ますます生活は苦しくなる一方でした。当初、消費者金融で借りた100万円というお金の返済もなかなかめどが立たず、やっと金利分の一部を返済できたかどうかという感じで、正直、元本もあわせると借金は徐々に膨れ上がる状況に陥ってしまいました。
毎月、借金に対してだけ返済できれば良いのですが、生活する必要もありますし、家賃なども支払う必要があってなかなか返済を円滑に行うことができず、結果、日を追うごとに借金の額が50万円、100万円と増加していってしまいました。借金をしてからは、生活が一気に変わってしまいました。
もちろん、それまでも贅沢をしていたというわけではないんです。子供たちがまだ小さいとはいえ2人いることや、母子家庭ということもあり、できるだけ切り詰めた状態で生活を送っていました。ただ、それでもささやかなイベントやプレゼントを実践することができていたのですが、借金後は、そういったことも一切できず、子供たちにも本当につらい経験させてしまうほどになりました。食事も、メニューが明らかに減り、肉類は基本出せません。野菜を近所や実家から戴いたり、仕送りでなんとかしのいだりと、本当につらい生活でした。
友人に債務整理の手段をアドバイスしてもらったのがそのきっかけに
少ない収入ながらも、なんとか借金を減らすためにやりくりをしながら返済を行っていたのですが、金利分さえも支払うことができず、徐々に借金は増加する傾向になってしまいました。こうなってしまうと、私の力ではもうどうすることもできず、自己破産も検討したほどなんです。そんな時、私の窮状を見てアドバイスしてくれたのが、友人でした。
その友人によると、個人再生という手段をとることで、自己破産ほど大きなリスクを背負うことなく借金の額を減らすことができるかもしれない、というものでした。私にとっては、少しでも返済する借金の額が減ればそれだけで満足だったので、藁にもすがる気持ちで、友人に教えてもらった債務整理について、書店の本で調べたりいろいろな形で調べました。
最初は自分でできる情報収集から行いました
結果的には、法律的な知識や手続きが必要になるので、自分自身の力だけではすべての作業が完了できたわけではなかったのですが、まだ債務整理についてさえ知識が乏しかった私にとっては、とにかく自分のできる範囲で下調べすることが喫緊の問題でした。たとえば、書店に陳列されている債務整理に関する指南本やアドバイスブックなどを熟読して、債務整理に関する知識ややり方、最適な方法やリスクなどをしっかり調べていきました。
ただ、調べるごとに、その行為自体が非常に困難で難しいことを知ったのも、この段階でした。結果的に、専門家に依頼するかどうか考え始めたのもこの段階からだったんです。友人からの債務整理についてのアドバイスをもらい、それから自分の力でいろいろと調べながら、ある雑誌に掲載されていた弁護士事務所の広告を目にしたのが、具体的に債務整理の方法を知ったきっかけになりました。
個人再生や自己破産、あるいは任意整理や調停などさまざまな手段が債務整理には存在していることも、その広告に記載されていた説明から知ったんです。正直、そんなにたくさんの手法があること事態知らなかった私にとっては、本当に目からうろこでしたし、何より「これでやっと、長かった借金生活から救われるのかもしれない」と思ったほどです。
広告を見つけたのが、専門家に依頼するきっかけ
雑誌に掲載されていた弁護士事務所の広告を見てから、一気に、専門家の方を通じて債務整理を行う決意を持ちました。ただ、広告の事務所は自宅から遠すぎた場所にあるものだったので、自分の自宅や行動範囲内にある弁護士事務所を、地元を管轄している弁護士会へ連絡して教えてもらいました。
それが、最終的に債務整理をお願いした弁護士事務所の専門家の方との出会いのきっかけでした。この段階で、すでによほどの無理難題でも出ない限りは、専門家の方に依頼するつもりだったので、依頼に関して躊躇するような気持ちは一切ありませんでした。とにかく、借金からの生活を脱出したいという気持ちでいっぱいだったんです。
実際に、紹介していただいた弁護士事務所に法律相談の形で赴いてみると、対応してくださったのが、とても丁寧で親切な50代と思しき男性の弁護士さんでした。私の話や事情をしっかり一字一句逃さず聞いてくださり、時には環状をこめてアドバイスや励ましの言葉をかけてくださったほどでした。結果的に、相談をすべて終えた後、弁護士の方からの良好なアドバイスを戴いたのが、依頼しようと思ったきっかけになってくれました。
とても丁寧で人情あふれる専門家の方の対応に安心感を覚えるほど
弁護士さんといえば、もっと事務的で硬い雰囲気の方ばかりというイメージがあったので少し敬遠したり緊張していたのですが、創造していた以上に人情あふれる温かい方だったので、私も一気に肩の力を抜くことができたほどです。実際にお会いすることで、まるで借金問題がすでに解決したかと思えるほど安心できましたし、相談してよかったと心から実感したくらいなんです。
弁護士の方によると、私の場合、元本となる金額が100万円と、借金としてみると比較的少ない金額で収まっていたことや、月々の返済を、わずかばかりながらも毎月欠かさず返済していたことなどから、たとえ裁判に持ち込んだとしても、心象的には有利に立つことができるといううれしいアドバイスを戴けました。また、個人再生のような、ある程度のリスクは抱えながらも債務の整理を行うことができる手段を選べば、思っている以上に迅速な形で債務整理を完了することができるというアドバイスもあったんです。
そういったアドバイス1つ1つの内容にも信頼が置けましたし、なにより、本当にわかりやすいよう丁寧に説明してくださったり解説してくださる姿に、信頼感を持つことができました。結局、その弁護士の方に債務整理に関する依頼をしたのですが、その後の経過連絡も定期的に行ってくださるうえ、それ以外の面でも何かトラブルや不安があれば相談に乗ります、といううれしい言葉ももらえるほどでした。
面談は、最初に依頼した一回と、その後、書類を作成する際にお会いした2回、すべての作業が終了し債務整理を果たすことができた段階でお会いした2回、計5回の面談で終えることができました。頻度としては、思っていた以上に少ない印象があったほどです。
減額された借金額は300万円。思っていた以上で、うれしかったです
弁護士の方に債務整理に関する手続きを依頼した段階で、当初100万円だった借金はすでに400万円を超える状態になっていました。年利29%という数字が本当に大きくて、ほぼすべて金利分で加算されてしまったという結果でした。
その後、個人再生という形で、借金の減額申請を行った後、残った分を分割払いで支払っていくという形で金融業者側と交渉していただき、最終的に借金額400万円強から300万円強が減額され、元本に当たる100万円を、3年にわたって分割払いで返済していくと返済計画で、個人再生がまとまりました。
この段階で、弁護士の方への報酬を支払う必要があったのですが、返済額がきつかったこともあり、弁護士の方も分割払いでかまわないとおっしゃってくださったので、40万円の報酬額を1年かけて分割払いさせていただくことになりました。
もともと、すでに400万円を超える借金を抱えている状態から、40万円の出費で300万円以上減額することができたことや、残った100万円についても、金利が相当安くなった状態で返済すればよいという結果を導き出せたことに、安堵の気持ちとともに、ただただうれしかったことを今でも覚えています。
債務整理できるのか不安でしたが、依頼後はその不安も一気に解消できました
正直なところ、依頼する段階直前までは、自分の借金が減らせるなんて想像もしていなかったんです。いろいろな事情があるとはいえ、自分が原因で発生してしまった借金だったので、必ず返済しなくてはいけないという気持ちもありました。ただ、やはり状況がそれを許さず返済するどころかどんどん借金が増えていってしまう毎日に、ただ戦々恐々とするしかありませんでした。
それが、専門家の方へ依頼して数ヵ月後には、本来支払うべきであった300万円以上もの金額を減額することに成功できた上、残った部分についても分割払いで少しだけゆとりを持って返済することができるようになった点が、本当に安心感につながりました。
この段階になると、依頼する前に抱えていた冒頭につづった不安なんて一気になくなっていて、ただ借金を減らすことができた点にだけ終始安心してしまったほどです。それに、相手金融業者との正式な交渉の上での個人再生の結果だったので、法律的にもお墨付きをもらえた安心感もあり、依頼前にあった「業者を納得させられるのだろうか?」という不安も見事に無くすことができました。
徐々に改善していき、1年後には安定した生活を送れるようになりました
債務整理をすべて完了させた後、改めて算出された借金を分割払いにて支払うことになりました。毎月の支払額は、以前の支払額と比較すると約半分程度にまで減らすことができましたし、その金額で返済しても、金利分による加算がなく、3年以内にはすべて完済することができるように二なりました。
それに、この頃になると、無事に看護師の資格も取得することができ、今度は看護師として再出発することができるようになりました。パート勤務だった頃と比べても収入が1.5倍程度には増やすことができたので、返済をしながら子供たちへの生活や嗜好品を買い与えることができるようになったくらいなんです。生活にもゆとりができましたし、なによりも気持ちの面で大きく前向きになることができたので、この心境の変化が本当に大きかったです。
債務整理をすることで、借金の怖さを知ることができました
債務整理を行ったことで、何よりも良かったと思える点の一つが、借金の怖さを痛感したということです。実は、今回のこの借金の前にも、安定した収入があった段階で気軽な借金をしたことがありました。ただ、このときは自分の収入で支払うことができたので良かったのですが、収入がなくなってしまった段階での借金がこれほど精神的にも肉体的にも追い詰めるものだと実感できたのが、何よりも大きな人生経験につながりました。
結果的に、今現在にいたっても借金はできるだけしないようにしていますし、自分の支払える余裕の中で生活を送るようになれました。これは、債務整理を行ったうえで一番良かった点ですね。ただし、悪い点もありました。それは、罪悪感を長い間感じてしまった点です。
高額な金利だったとはいえ、自分の理由で借りた借金を減額させてしまったという点が長い間、私の中で大きな罪悪感として残りました。時々、これが理由で夢を見てしまったこともあるほどなので、私的にはあまりよくなかった点といえます。でも、結果としては、債務整理することで自分だけでなく子供たちや家庭を守ることができたので、実行してよかったと心から感じています。
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